飼育用具をゼロから買い揃えるのは結構大変です。私は初期費用で3万5千円を超えました(笑)。『初期費用はいくら?』をご参考にしてください。ネットで色々調べて必要最低限のものを購入するとこれくらいの合計額になるのではないでしょうか…ちなみに生体抜きの飼育グッズだけの総額です。これプラスアルファで餌や床材、電気代などのランニングコストがかかることをお忘れなく!
飼育セットは安いのか?
こちらの13点セットはなんと19,800円という安さです。確かに価格面では実店舗よりはかなり安いかと思います。実際、私は35,000円オーバーですからね、何度も言いますが…
ただ、このセット、夏場仕様なので冬場に購入するのはあまりお勧めではないかもしれませんね。何よりヒーターとサーモスタットが付いていません。冬はヒーター類が必須になりますので、併せて購入するのを忘れないようにしましょう。ハリネズミは低体温症になりやすいのです。気になる方は『温度管理・湿度管理』をご覧ください。
上記、はりねずみんみん共和国での飼育セットにはヒーターが付属されていないことは頭にいれておいてくださいね。気になるセット内容は以下の通りです。
- CASA マルチゲージ 690
- どんぐりリター・コーンリター
- フード5種
- ヤギミルク
- のぞいて安心ハウス
- メタルサイレント32
- SANKO マルチボトル 125ml
- SANKO ハッピーディッシュ
- 皮手袋
これだけ入っていたら安心!と思った方、ちょっと待ってください!冷静に!
セットは金網タイプのケージが主流
なるべく低コストで押さえたいと考えられてセット売りされているものの多くは金網タイプのケージが含まれています。ですが、私個人としては水槽タイプの方がいいのでは?と感じることがあります。
先ほども言いましたように「夏場は良い」のですが日本の冬はかなり寒く、特に独り暮らしのアパートであれば隙間風などで室温が非常に下がりやすい環境です。金網タイプだと室温=ケージ内温度になりますので、温度調節が非常に厄介です。その点、水槽タイプであればヒーターとサーモスタットの合わせ技で温度調節を効率よく行うことが出来ます。
飼い主の好みや住んでいる部屋の構造にも左右されますので、どちらが良いか考えてから購入を決めましょう。
マルチボトルよりお皿状の水飲みが良い
セットに含まれているマルチボトルですが、私自身の経験や周りの評判を聞くとお皿状の器に水を入れた方がよいのでは?という個人的結論に至っています。理由は簡単です。マルチボトルの先端を噛んで壊される心配があります。さすがに24時間気にしていることは出来ないので、いつ壊れてケージ内が水浸しになるか分かりません。クラシアンに電話することになるので、お皿状の器にしておいた方が良いかと思います。踏んでひっくり返されないしっかりしたお皿にしましょう。
革の手袋は不要?
私も一時期革の手袋を買おうと考えたことがありました。その時はAmazonなどのレビューに「臭い」「匂いがきつい」とありましたので購入を止め、100均のゴム手袋(日曜大工用?)を代用しています。素手で抱きかかえることが出来る様になったのでもう1年以上使っていません(笑)。手袋はあくまでお迎えした数日の警戒が解けていない期間にだけ使うものだと考えた方がよいです。高い手袋を買う必要は全く無く、100円で手に入るゴム手袋で大丈夫です。ちなみに作業用の軍手はNGです。縫い目の隙間から針が手に刺さりますので、結局痛いです(笑)。
結局のところ買いたいものを買いましょう
決してセットが悪い訳ではありません。これさえあれば、という考えは止めてハリネズミをお迎えした後の想像をしながら、好きな商品を買うのが一番低コストです。何度も類似したグッズを買う事もなくなります。ハリネズミをお迎えする時は「お金を惜しまない」ことが最も重要です(笑)。安いから、という理由だけではセット売りはお勧めしません。欲しいものがたまたまセット内容に含まれているのであれば是非購入すべきですが。