人間にとっては美容や健康に良いと注目されているカカオですが、ハリネズミにとっては有害以外の何物でもありません。ハリネズミだけではなく、犬、猫、うさぎなど多くのペットでチョコレートはタブーとされています。一体なぜチョコレートをあげてはいけないのでしょうか。また、チョコレートを食べるとどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
テオブロミンという有機化合物
テオブロミンという馴染みのない言葉が出てきましたが、人間はよく摂取しています。カカオに含まれる有機化合物(アルカロイド)で中枢刺激作用があり、気管支の拡張作用、利尿作用などがあります。
実はカカオはギリシア語で神の(theo)食べ物(broma)という異名を持っています。テオブロミンという言葉はこのテオブロマという単語に由来しています。豆知識ですね。
人間には適量のカカオは自律神経を調整することで知られています。リラックス出来るのはこのためですね。併せて中枢を刺激するため、チョコレートを食べると頭がすっきりしたり感じることがあります。テオブロミンはヒトにとっては適度に摂取することで有益な効果が得られます。
しかし、ハリネズミをはじめ、テオブロミンの代謝が遅いペットにとっては非常に有害(有毒)な側面があります。砂糖や脂肪分が多いチョコレートよりもカカオの純度が高いチョコレートの方がさらに有害です。巷で売られているカカオ90%のチョコレートなどはハリネズミにとって猛毒ですね…
ハリネズミに関しては情報が無かったのですが、チョコレートの致死量は犬で板チョコ2枚くらい、猫でも2,3枚のようです。※テオブロミンの含有量と動物の体重にもよります。こうしてみるとテオブロミンを含んだチョコレートがいかにペットにとって有害なものか分かりますね。
テオブロミンによる悪影響
テオブロミンの代謝が遅いことによって、毒素が溜まり様々な弊害を引き起こします。
- 脱水症状
- 下痢
- 痙攣
- 嘔吐
- 不整脈
- 昏睡状態
- 死
犬の場合であれば、脳や心臓、気管支に悪く働きます。昏睡状態、痙攣、心臓発作、呼吸困難といった症状です。先ほど記したように板チョコ2枚で猫や犬が死んでしまうことを考えればハリネズミはチロルチョコ1個で死んでしまうかもしれませんね…
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