性格概要
ハリネズミは臆病で、怒りっぽい性格をしています。人とのコミュニケーションが非常に苦手な生き物という点が大きな特徴です。
ヒトに慣れていない個体は人間の動きに敏感で、すぐにトゲを立てて威嚇する動きを見せます。
人間に懐かせるのは至難の業です。生後数日から根気よく接することで「ベタ慣れ(ベタベタに慣れる事)」させることは可能です。
ハリネズミをペットとして飼う時は性格を理解して、適切な飼育を心がける必要があります。
実際に飼ってみて何か難しい、と思う人は多いのではないでしょうか。ハリネズミがどんな事が好きで、どんな事が嫌いなのかをきちんと把握しておきましょう。人とのコミュニケーションは苦手な動物ですが、習性や嗜好について分かっていればより一層楽しく過ごすことが出来ます。懐くことはほぼないですが、慣れさせることは十分可能です。ハリネズミの性格への見識を高め、楽しいハリネズミライフを送りましょう!
シャイ
ハリネズミはかなりシャイな性格です。こちらから触れ合おうとしても隅っこに隠れようとすることがあります。中には手を出すと寄ってくる個体もいますが、珍しい部類に入ります。なかなか寄ってこないとしても普通の反応です。犬のようなコミュニケーションが取りたい方にはおすすめしません。
ドライな関係を築く必要があるので、どちらかというと大人向けのペットだと考えましょう。小さな息子さんや娘さんがハリネズミを飼いたがっているのであれば、冷静になって一緒に遊ぶのは難しいことを伝えるべきです。
基本的にシャイですが、ベタ慣れすることもありますので根気よく接していきましょう。ちなみにうちのハリネズミはミルワームでかなり慣れさせることが出来ました。普段はシャイなのに向こうからおねだりしてきます。ツンデレ感がたまらなく可愛いですよ(笑)。『ハリネズミとミルワーム、そして割り箸』もご参照ください。
怒りっぽい
飼い始めは手を出すとすぐ怒られます。針を立ててフシュフシュと鳴き、威嚇をしてきます。手に慣れていない子は針を全力で立てて丸まるので素手で持つことが出来ません…(『ハリネズミは痛い?…痛いです』)
走るの大好き
ハリネズミはよく走ります。部屋んぽしても周囲を走り回ります。ケージの中でも回し車をカラカラ回しています。夜行性なので昼は寝ていますが、夜中になると回し車の音がします。我が家ではメタルサイレント32を使っていますので、非常に静音です。神経質で夜眠れなくなりそうな方にはSANKOのメタルサイレントはおすすめですね。
気まま
こちらからの問いかけにはほぼ無関心です(笑)。呼んで反応する子は珍しい方です。ミルワームなどをもらう時以外はこちらに向かってくることは少ないですね。放っておくとひざ掛けの中に入ってきたりはしますが、無理にこちら側に寄せてもどこかへ行ってしまいます。懐かないことで有名なので開き直りましょう。
グルメ
気に入らない餌・フードは一切食べません…味が好みなのか、香りに好き嫌いがあるのかははっきりしませんが、普段食べている餌以外のものを与えても、見向きもしないことは往々にしてあります。また、今まで食べていた餌を突然食べなくなることもよくあることです。偏食家として有名なので餌・フードについては数種類試してみるようにしましょう。餌を食べない場合の私の対処経験を『ハリネズミの偏食を治してみた!』に記載していますのでご参考にしてみてください。
オスとメスで性格に差はあるのか?
ハリネズミは個体により性格が別れます。怒りっぽい個体もいれば、甘えん坊だったりすることもあります。
犬であればオスの方がリーダーシップを取りやすかったり、散歩好きだったりしますね。猫の場合もオスの方が行動的だったり違いがあります。うさぎは体感値ですがメスの方が綺麗好きな子が多いです。フクロモモンガはオスの方が臭いが強いですね。ではハリネズミはどうなのでしょうか。
そもそも違いはあるのか
ハリネズミにオスとメスで性格に違いがあるのかですが、結論としてはオスメスの区別よりも個体に依る違いの方が大きいです。オスだから、メスだからというのはあまり感じられません。ただ人によっては、オスの方がやんちゃだったり、メスの方がお転婆だったりと感じることもあるようです。(やんちゃもお転婆もいずれにしても行動が激しいってことですねw)
夜行性なので私が目にしている行動はごく一部分だと思いますが、特に雌雄の差で性格に違いはあまりないです。
噛みグセが強いのはオス?
オスの方が攻撃的なイメージがありますがそうでもないです。メスよりも噛みグセが付きやすいかと言われるとそんなこともありません。ハリネズミが噛むのは餌と勘違いしていたり、嫌がる場合やアンティングの時くらいなので、噛みグセはまた別の問題だと考えられます。(『噛み癖の防止法』)
メスの方が病気になりやすい?
これはあるかもしれませんね。ハリネズミに限らずペット全般でメスは子宮系の病気にかかりやすいです。ハリネズミも子宮の病気になりやすいようです。ただ予防として子宮の摘出手術は個人的にはおすすめしません。麻酔は小さなハリネズミにとってかなりの負担になります。どちらが良いかは人それぞれですので気になる方は病院の先生に相談しましょう。
オスが良いかメスが良いかは甲乙付け難いのが実際のところです。直接コミュニケーションを取ってみて相性が良い子を選ぶのが良いはずです。
年を重ねると性格が変わることがある
生まれたばかりのハリネズミは好奇心が旺盛で、怖いもの知らずです。人間に対しても興味津々で手を出すと近寄ってきたりします。
しかし、大きくなるにつれてだんだんと好奇心よりも警戒心の方が強くなってくる傾向にあります。いわゆる「ベタ慣れ」させるチャンスは生後1,2か月間でどれだけ人間の臭いに順応させるかにかかっていると言っても過言ではありません。
性格が変わるのは幼児期が顕著ですが、老年期に入る頃にも見られます。警戒心が下がるんですね。人間も老年期に入ると警戒心が薄くなる気がするのは私だけでしょうか(笑)。
まとめ
上記の性格・性質を理解した上で一緒に過ごしてみてください。過度なスキンシップやコミュニケーションを嫌う傾向にありますので適度に接していきましょう。慣れさせることは比較的簡単に出来るので時間をかけて根気よくお世話するのがベストです。慣れてくれた時は、かなり嬉しさが噴き出すはずです!
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